近年、数々の話題作を世に送り出している脚本家の吉澤智子さん。
今回は、吉澤智子さんのプロフィールや作品、脚本の特徴、そしてインタビュー記事から見える人間性まで、多角的にご紹介します。
吉澤智子さんってどんな人?
吉澤智子さんは、神奈川県生まれの脚本家です。
明治学院大学社会学部を卒業後、ケーブルテレビのアナウンサー兼記者、CM制作会社、新聞社勤務などを経て、2008年に脚本家デビュー。
CATVアナウンサー兼記者や新聞社での勤務経験から、人々のリアルな姿を捉え、それを作品に反映させることを得意としています。
幅広いジャンルで活躍!吉澤智子さんの作品リスト
吉澤智子さんは、コメディーからホームドラマ、医療ドラマ、時代劇まで、幅広いジャンルのドラマ脚本を手がけています。
ここでは、主な作品をジャンル別に分けてご紹介します。
ラブコメディ
作品 | 放送年 | 放送局 | 主演 | 備考 |
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初めて恋をした日に読む話 | 2019 | TBS | 深田恭子、永山絢斗、横浜流星、中村倫也 | |
ダメな私に恋してください | 2016 | TBS | 深田恭子、DEAN FUJIOKA |
ホームドラマ
作品 | 放送年 | 放送局 | 主演 | 備考 |
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持続可能な恋ですか? 〜父と娘の結婚行進曲〜 | 2022 | TBS | 上野樹里、田中圭 | |
あなたのことはそれほど | 2017 | TBS | 波瑠、東出昌大 | |
下流の宴 | 2011 | NHK | 第6話脚本、第4話~8話脚本協力 |
医療ドラマ
作品 | 放送年 | 放送局 | 主演 | 備考 |
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幸運なひと | 2023 | NHK BS4K・NHK BSプレミアム | 生田斗真、多部未華子 | |
病室で念仏を唱えないでください | 2020 | TBS | 伊藤英明、ムロツヨシ、松本穂香、中谷美紀 | |
Dr.DMAT | 2014 | TBS | 大倉忠義 |
時代劇
作品 | 放送年 | 放送局 | 主演 | 備考 |
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まんぞくまんぞく | 2022 | NHK BS | 石橋静河、永山絢斗 | |
剣樹抄〜光圀公と俺〜 | 2021 | NHK BSプレミアム | 山本耕史、松本穂香、加藤シゲアキ | |
八重の桜 | 2013 | NHK | 綾瀬はるか |
その他
作品 | 放送年 | 放送局 | 主演 | 備考 |
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風、薫る | 2026 | NHK | 見上愛 | 放送予定 |
くるり〜誰が私と恋をした? 〜 | 2024 | TBS | 生見愛瑠 、瀬戸康史、神尾楓珠 | |
広重ぶるう | 2024 | NHK | 阿部サダヲ、優香 | 2024年度ルミエール・ジャパン・アワード4K部門優秀作品賞受賞 |
ドリームチーム | 2021 | NHK | 山口紗弥加、財前直見、桜庭みなみ | |
ファーストラヴ | 2020 | NHK BSプレミアム | 真木よう子 | |
きみが心に棲みついた | 2018 | TBS | 吉岡里帆、桐谷健太、向井理 | |
あやしい彼女 | 2016 | 映画 | 多部未華子、倍賞美津子 | |
ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜 | 2014 | 日本テレビ | 堀北真希 | |
ダルマさんが笑った。 | 2014 | NHK BS | 安藤サクラ | 東京ドラマアワード2014ローカルドラマ賞受賞 |
ゆりちかへ ママからの伝言 | 2013 | メ~テレ・テレビ朝日 | 常盤貴子 | |
黒の女教師 | 2012 | TBS | 榮倉奈々、小林聡美 | |
最高の人生の終り方〜エンディングプランナー〜 | 2012 | TBS | 山下智久 | 脚本協力 |
こんなのアイドルじゃナイン!? | 2012 | 日本テレビ | 9nine、平野綾 |
受賞歴のある作品
「ダルマさんが笑った。」で東京ドラマアワード2014ローカルドラマ賞を受賞しています。このドラマは、高知県を舞台にしたヒューマンドラマで、安藤サクラさんが主演を務めました。
「広重ぶるう」で2024年度ルミエール・ジャパン・アワード4K部門優秀作品賞受賞。売れない絵師・歌川広重が、妻や仲間の支え、そして悲しみを乗り越え、独自の画風を確立し「名所江戸百景」を完成させる物語です。
2026年度前期 連続テレビ小説『風、薫る』
明治という激動の時代。日本で初めて誕生した看護婦養成所。そのうちの1つの養成所を舞台に、二人の女性が、運命に翻弄されながらも力強く生き抜く物語。
若くしてシングルマザーになったりんと、孤児として育った直美。
彼女たちは、厳しい看護教育、社会の偏見、そして恐ろしい疫病に立ち向かいながら、真の看護婦へと成長していく。
吉澤智子さんのインタビューから見える人間性
吉澤智子さんは、様々なインタビューで自身の仕事観や人生観を語っています。
- 脚本家としての喜び:見た人の心に何かが残ってくれること。賞をいただいたりするよりも、誰かがその作品のことをずっと覚えていてくれることの方が大事。
- 仕事への姿勢:「来た球はすべて打つ」という気持ちで、積極的に仕事に取り組んでいる。
- パートナーの闘病:吉澤さんは、パートナーがガンと闘病し、4年後に亡くなったという経験をしています。闘病生活を支えながら、子育てと脚本の仕事を両立させてきた吉澤さん。この経験は、彼女の作品に深みと人間味を与えていると言えるでしょう。
- 脚本家に求められること:脚本家は、プロデューサー、監督、原作者、俳優、スポンサーなど、様々な関係者と協力して作品を作り上げていく仕事。そのため、執筆力だけでなく、調整力やコミュニケーション力も必要と語っています。
まとめ
吉澤智子さんは、鋭い観察眼と豊かな感性で、多くの視聴者を魅了する脚本家です。
女性ならではの視点で描かれるリアルな人間模様、社会問題への鋭い切り口、そして多岐にわたるジャンルへの挑戦など、吉澤さんの脚本には、私たちを惹きつける魅力が詰まっています。
近年は、特に女性の生き方や社会における役割に焦点を当てた作品が多く、現代社会を生きる女性たちの共感を呼んでいます。
2026年には、待望の朝ドラ「風、薫る」が放送されます。明治時代を舞台に、二人の女性が看護師として成長していく物語は、きっと多くの人の心を打つことでしょう。
今後も、吉澤智子さんがどんな作品を生み出していくのか、楽しみですね!